一乗谷朝倉氏遺跡。
一乗谷朝倉氏遺跡は、織田信長に滅ぼされた朝倉氏の本拠があったところです。
現在は、ずいぶん整備されている朝倉氏遺跡ですが、私が高校生の頃は、草原の中に写真の唐門が建っていただけでした。道路も、あの頃は旧道だったので今ほど広くなく、集落の中を抜けると、ポツンと建っている唐門が見えたように思います。
今では、復元された町並みがあったり、土産物のお店があったりと、観光客を意識した施設も出来ていますが、高校生の時に見た唐門だけの朝倉氏遺跡が妙に懐かしく感じます。
詠まれた場所は違いますが、松尾芭蕉の「夏草や 兵どもが 夢の跡」という句を聞くたびに、私は高校生の時に見た朝倉氏遺跡を思い出します。
地元の一部には、朝倉氏をNHKの大河ドラマの題材に取り上げてほしいという声があるようです。
観光客を呼び込みたい考えがあってのことでしょうが、それを否定するつもりは無いにせよ、遺跡が遺跡という呼び名にふさわしいままで残っていてほしいとも思います。