ヨーロッパ軒。

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 福井名物ソースカツ丼といえばヨーロッパ軒です。
 以前、「ほこ×たて」というTV番組のソースカツ丼対決では、福井を代表して高木にあるお店が出場していましたが、福井の人間にとってソースカツ丼といえば、ヨーロッパ軒のイメージが一番強いと思います。上の写真は福井市片町にあるヨーロッパ軒総本店の様子です。

 何時からか知りませんが、お昼どきには人が並んで待つようになりました。
 この写真を撮ったのは午後1時15分ぐらいでしたが、遅めのお昼の時間なのに、まだ、これだけの人が並んでいました。
 写真はこの3連休に撮ったので特に人が多かったのかもしれませんが、普通の土・日でも、この写真ほどではないにしろ、何人かが店の外で待っている姿を目にします。

 ソースカツ丼は好きな私でさえ、「並んでまで食べるほどのものか~?」と思いますが、たぶん行列を作っているのは観光客の人たちなんでしょうね。
 私も旅行へ行くとその地域の有名店をネットで調べて行ってみたりしますが、地元の人から見れば「何故こんな店にわざわざ来るんだろう?」と思われてる可能性大です。

 随分前になりますが、20代後半から30代前半にかけて、私は勤務場所は、ヨーロッパ軒総本店から歩いて7~8分の所にあった会社の出張所兼倉庫でした。そこは週1回程度、お昼12時に出勤して夜9時まで勤務という遅番があったんです。
 その遅番の日の夕食はいつも出前を取っていたんですが、ヨーロッパ軒にもよく電話で注文しました。あの頃は「週1回の贅沢だ!」とか何とか言って、いつもBランチを頼んでましたね。
 Bランチというのは、カツとハンバーグと目玉焼きにナポリタンスパゲッティが少し付いているというもので、あの頃はライス付きで750円でしたが、今、ヨーロッパ軒総本店のHPで確かめたら1,080円になっていました。デフレの時代が長く続いたわりには高くなっているなぁ…というのが正直な感想です。

 で、当時、電話で注文すると、すぐに持ってくるんです。バイクで持ってくるんですが、注文の電話をして5分以内には「お待ち~」と言って玄関から入ってきました。
 いくらバイクでも「行ってくる」と言ってバイクに乗って店を出てから私の会社の出張所について玄関に入ってくるまで2分はかかったと思うんです。いや、途中に長い信号があったので、あれに引っかかったら3分はかかったかもしれません。となると、Bランチを作るのにどれだけの時間がかかったの?という疑問が当然湧いてきます。

 5分以内で持ってきたのがたまたまだった…、いや、いつも必ず注文の電話をしてから5分以内で持ってきました。
 あらかじめ作っておいたのを温めて、というのも考えられますが、それでも温める時間が必要だし、それらがみんな出来たら皿に盛り付けてライスと一緒に岡持ちに入れるまでを2分で出来るだろうか…というような事を、あの頃はヨーロッパ軒に注文するたびに考えていました。
 
 あの出張所兼倉庫も今は無くなってしまいましたが、時々、近くを通ると当時の仕事と一緒にヨーロッパ軒の配達の早さも思い出します。
 だから、私にとってヨーロッパ軒の思い出は、写真の総本店より、元の出張所兼倉庫の跡地になるのかもしれません。

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