書店。

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 写真は駅前にある勝木書店の本店です。
 今、駅前に店を構える地元資本の書店は勝木書店だけになってしまいましたが、私の学生時代には、他に品川書店とひまわり書店という2つの書店がありました。

 品川書店があったのは、福井銀行本店横の現在駐車場になっている所で、ひまわり書店があったのは、現在、駅前再開発ビル建築中で影も形もありませんが、少し前まで、ファミリーマートがあった所です。学生時代はとにかくお金が無かったし彼女もいなかったので、休日はこの3つの書店を行ったり来たりして立ち読みしていた覚えしかありません。
 品川書店もひまわり書店も、売り場は地下1階、1階、2階という3フロアで、地下が専門書、1階が一般書、2階が学習書という配置も同じでした。
 
 当時の私は、参考書や専門書を買うのは品川書店、文庫や新書はひまわり書店、雑多な一般書は勝木書店だったように思います。最後の「雑多な一般書」というのはわかりにくい表現ですが、例えば植草甚一さんの本のようなものですね。

 そういう自分なりの使い分けをしていた3書店ですが、その中でも私がお気に入りだったのは、ひまわり書店でした。理由は、女性店員さん達が好みに合ったというのもありましたが(笑)、一番の理由は紙カバーの質です。
 
 書店で本を買うと表紙に紙カバーを付けてくれますが、ひまわり書店の紙カバーは、色が濃い茶色で、紙質も他の書店のものに比べて少し厚手だったので重厚感がありました。


 電車で旅行した時に、車内で読んでいる文庫本や新書本の紙カバーとしてひまわり書店のものなら、全国どこの電車の車内で読んでいても恥ずかしくないと思っていたし、実際、旅行の時に、他の書店の紙カバーをひまわり書店のものに付け替えて旅行に本を持って行ったこともありました。
 3書店の中で文庫や新書はひまわり書店で買っていたというのも、今考えると紙カバーが目当てでしたね。

 さて、そのひまわり書店の紙カバー、探したら出てきました。

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 長年、本に付けてあったので、折り目がしっかり付いてしまっている点はご容赦ください。
 写真なので、紙の厚さまではわかりませんが、色から受ける重厚な感じは伝わったでしょうか? 
 個人的には、こんな紙カバーにさえ思い入れを持っていた頃が懐かしいですね。

 

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