金木犀。

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 街を歩いていて金木犀の香りに気づくと、改めて秋を感じます。
 学生時代に、よく待ち合わせに使っていた公園にキンモクセイの木があって、秋になると甘い香りが狭い公園一杯に広がっていた記憶が、当時の思い出と一緒になって、秋の実感に繋がっているようです。

 実は、通勤の途中に金木犀の木が庭にある屋敷があって、毎年9月の下旬になると、そこから金木犀の香りが漂ってくると、冒頭に書いたように秋を感じていました。
 しかし、その屋敷では、今年の夏前に、金木犀を含む庭の木のほとんどを切ってしまわれたようで、今年の秋は金木犀の香りを感じられなくなりました。
 後日、木を切ったのは、住んでいらっしゃる方が高齢になられて十分な手入れが出来なくなったためらしいという話が何となく伝わってきました。他人様の庭なので「そうなのか」と納得するしかありませんが、秋の通勤時の楽しみが減って残念に思っています。

 上の写真は、今日、車で出かけた時に見かけたものです。立派な金木犀の木だったので、思わず車を停めて写真を撮ってしまいました。
 金木犀の香りについては、芳香剤に使われていたことから、私の子供などもトイレを思い出すので良い香りだとは思わないと言います。金木犀ファンの私には信じられない発言ですが、もともと、汲み取り式のトイレが主流だった頃に、その悪臭を隠すためにトイレの近くに金木犀を植えたらしいので、芳香剤の香りに採用されたのも当然だったのかもしれません。

 ただ、最近はトイレのイメージが強くなりすぎたために、芳香剤から金木犀の香りを外しているそうです。(トイレの「キンモクセイの香り」が衰退した理由)
 単純に金木犀の香りを楽しみにしている私から見ると、二世代ぐらい先に時代が進んでいるような感じがしています。

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