踏切。
写真は北陸本線が通る足羽川南側の堤防です。向かって右側が福井駅方向、左側が鯖江方向になります。
ただ、今日のブログのタイトルは「踏切」になっていますが、写真では人が通れなくなっています。実は、この写真の左側で、線路の下をくぐって通り抜けができるようになっているんですが、私が高校生の頃は、写真の堤防の所が通れるようになっていました。
通学の行き帰りにここを通っていたんですが、電車が通ると止まって見送るわけです。そうやって電車を、特に上りの特急を見送るたびに「自分は高校を卒業したら福井を出ていくんだ。雪の降らない所に出ていくんだ」と思っていました。とにかく雪の降らない所で暮したかったので、下りの電車にはあまり惹かれなかったですね。
あの頃「しらさぎ」はありましたが、大阪方面は全部「雷鳥」でしたね。目の前を通る電車が「しらさぎ」なら名古屋から関東方面、「雷鳥」なら京都・大阪方面に想いを馳せました。
将来何になりたいという明確な目標などなく、ただただ福井から出ることだけを考えていました。
結果的には、目標通り県外の“雪の降らない所”にある大学に進学しましたが、卒業後は福井に戻って就職し現在に至っています。
就職先も雪の降らない所を希望していたんですが、諸事情でこちらに戻ってきました。
写真の場所で電車を見送っていた頃から４０年ぐらい経ちますが、漠然とした将来像しか持っていなかったのに、それでも何とかなるだろうと思っていたあの頃が懐かしいといえば懐かしいですね。
