西武百貨店。

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 駅前の電車通りにドーンと構えているのが西武百貨店です。
 さすがに私は言わなくなりましたが、両親は今でも「だるま屋」と呼んでいます。

 地場の百貨店だった「だるま屋」が「だるまや西武」に変わり、それが「西武北陸」「福井西武」「西武福井店」と名前は少しずつ変えていますが、子供の頃の「だるま屋」のイメージは今ではハッキリ覚えています。もちろん、イメージにあるのは昔の建物です。

 当時、親に「だるま屋」へ連れて行ってもらうというのは、立派な「お出かけ」でしたから、服もよそいき用に着替えました。
 4階に食堂があって、そこでお昼を食べるのが一番の楽しみでしたが、そこに辿り着くまで、親の買い物に付き合う時間の長かったこと。

 屋上は小さい遊園地のようになっていて、子供が喜ぶ乗り物が幾つかありましたが、私は乗り物ではなく、おみくじの機械がお気に入りでした。
 10円入れると、三宝を持ったからくり仕掛けのような人形が後ろの神殿の中に入っていき、しばらくすると三宝の上におみくじを乗せて戻ってくるんです。そのおみくじを三宝を傾けて穴の中に投げ込むと、それが機械の外側の受け取り口に落ちてくるという仕組みでした。
 10円を入れると、人形が後ろに引っ込むというのが秘密めかしくて当時の私には面白かったんですね。
 
 この前読んだ経済誌に載っていた全国百貨店ランキングで、西武福井店は㎡あたりの売上高が下から数えた方が早い順位でした。
 小松の西武は随分前に閉店になりましたが、福井の西武も今のような売上では、閉店されはしないかと心配です。
 何だかんだ言って、昔の「だるま屋」の頃から今の「西武福井店」に至るまで福井の駅前のシンボルですから、これからもずっとドーンと構えていてほしいんですけどね。

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